2003年10月12日製作


地下室で作業中突然お隣のご夫婦が。

手には何か木の固まりを。よく見るとそれは木の台。ただグチャグチャになっておりとても失礼だが形のある物には見えない。
お隣は神さんを本格的に専用の部屋にお祭りしている。それはお供物をお供えする台だそうだ。

ご主人が作ったのだが太いねじ釘で要所を留めている関係で割れて潰れたそうだ。直して欲しいとのご要望であるがどう見ても復元不可能である。
困った現状を見て思わず「新しいのを作りましょうか」と言ってしまった。
お隣は大喜びである。
大胆な発言に自分に自分が驚く。木工の初心者が突然宮大工に挑戦するわけである。
どう作ればいいのか分らない。全て檜で作らなければならないとなれば材料集めるのが大変と思っていたところ別にホームセンターで買ってきた木で作ったのでキチッとした神棚と違い様式はないとのこと。
道理で元のはホワイトウッドである。それであれば手持ちの木材で何とかなりそうである。
取りあえず釘は使わない、全て白木で作る、全体が細身という基本方針で作業を開始。

木は全てカンナをかけ綺麗に、継ぎ手は最近よく使っているビスケットジョイナーで止めることに。
お昼頃偵察に訪れる、ほとんど完成している製品を見て大喜びである。思っていたより良くできていたそうである。
乾燥のことのあるので次の日渡したのだが大いに感激してくれると同時に恐縮してくれる。こちらもこれだけ喜んでくれるとやりがいがある。

ご近所は大切に!!


完成品 足の状態 持ってきた姿
完成品

高さが80cmで上の台が小さい感じも
するがこの大きさで良いそうである。
一見電話台のようであるが細くても
できあがりは丈夫であり私が上に載って
確認して見せた
足の状態

安定性のためと普通の台との
差別化
を図るため足に板を渡した
一応角を2段に切って丸みを持た
るのにジグソーで切ったが板が
太くて真っ直ぐに切れなかったの
でヤスリで修正。
持ってきた姿

哀れである。ねじ釘を太い物で
したため木が弱くなり途中で折れ
たりで散々である。
大きな穴が空いていたりでもはや
修復不可能である。


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