スライダックってなにかほとんどの方はご存じないでしょうね。

トランスで単巻になっており、2次側を摺動接点にして変圧比を連続的に変えられるようにしたものです。
こう言うとある人に「トランスって何」と聞きかえされました。時代ですかね・・・・

その昔電圧変動が激しく且つ夜間は低かった時代、ほとんどの家に1台はあったと思われる装置です。
これがないとテレビの画面が電圧不足で上下が切れてしまい、親に「もっと電圧上げて」と言われたことを思い出しました。
それをトラアック(双方向サイリスタ)とトリガ・ダイオードで電子化したのを今回作りました。

パーツは他の品物を注文する際ついでにキットを通販で購入。
購入店は変わった電子パーツが安いと昔から有名な秋月電子通商です。

大阪にも昔は色んなパーツ屋、ジャンク屋が多くあり仕事帰り寄ったりして楽しめました。
しかし最近は個人で作る人も、メーカ自体も試作をあまりしないので購入者自体が減ったのと昔のお店の主人も高齢となりジャンク屋より貸しビルしたほうが儲けがあるとばかりどんどん減ってきました。
電子工作好きな者にとっては寂しい限りです。

なお、トライアックで制御できるのは
 電球、電熱器、ハンダゴテ、ACファン、それと電動工具に良く使用されている整流子モーターです。
 

これがスライダック

本家東芝は製造中止したようで今残っているメーカ
山菱ぐらいでしょうか。

2ショット

右が今回作った電子スライダック
大きさは余り変わらないように感じますが重さ、それと容量が違います。
スライダックは5A、すなわち500Wにもかかわらず電子スライダックは25Aの2500Wあります。

ただ何ともいえないですね。あの重たいつまみを回して得られる電圧。
トランスで変換していると言った感じがします。
単にノスタルジアですが。


各パーツ
基板
キットを組立てました。真ん中の黒いのがトライアックです
各パーツ
電線ボックスに放熱板、本基板、コンセントを絶縁を考えて組立てる。
組立て
何とか入りました。後はカバーをして完成
完成
下半分が放熱板です
上のスイッチは回路切断用です。

放熱板をメーカお勧めより大きな物にしましたので1KW以上の使用についても長時間の連続運転に耐えます。
      ボリュームを最大
        電圧が最大で98Vあります。
        損失は少ないですね
最小
当然0Vです。

おまけ
メーカ製(10A)
作成後手に入れました。
さすがメーカ製はコンパクトにかつ格好良く作る
もんだと感心
20年目
今まで主にハンダゴテの制御に使用
200Wタイプなので放熱板も小さい
ただコンパクトでちょっつした時に使いやすいです。
長く使っているのでプラケースが焼けました。




DIY ETCメニューへホームへ 2004.10.28作成




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