2004年11月24日完成

電動カンナは持っていたのですが手でもって使うとどうしてもいがんだり真っ直ぐ削れません。
たまたまネットで手押しカンナ盤というのがあるのを知りました。
ちなみにネットは便利ですね。こんな電動工具は見る機会はないし、ホームセンター、一般の工具店には置いてはいませんのでネットが無ければ未だ知る事はなかったでしょう。

買えば簡単なのでしょうが面白くはないのでこれは作ることに。

私の作る、買うの分かれ目は自分で作れそうなのは作り、とても無理そうなのは買うという分りやすくかついいかがけんな基準です。

電動カンナに自動カンナというのがありますね。パッと見ただけでこれは作れる代物ではないので多分買いです。
その点手押しカンナはその仕組みが分れば何となく作れそうですね。
私の持っているトリトンのワークセンター2000にはオプションとして売っているようですが一から作る事にしました。

構造は日曜工作ランドさんのHPを参考にさせて頂きました。
後は全体を自分なりにどのようにするかです。

要点をまとめると
台は手持ちのワークベンチを使用。
●天板は工具を作られる時皆さんお使いのMDF材
●カンナ屑が激しく出るので集塵を考える
●いざとなれば元の手持ちカンナとして使える



と言う趣旨で作りました。

集塵ですが写真を見ていただきますれば大体理解て頂けると思いますが下向きに付けています。
なおかつその先には自作のサイクロン集塵機で吸っています。90%は削りかすを回収していると思います。
その為左から右に動かし市販の手押しカンナとは逆です。しかし使って違和感はないし実際正面から使うのではなく横から使う方が使いやすいです。
使い出して便利で片っ端からカンナがけをやっています。もう少し削り幅が広ければなと思ったりしています。
ちなみに使った電動カンナは東芝製の81mm幅の物です。

使用する際は一応治具を作り極力危険を回避しています。
注意として回転部より狭い木を削らないように。狭ければ回転する歯に吸い込まれる恐れがあり危険です。


土台のワークベンチ

ホームセンターなどで2000円を切る低価格で売られているワークベンチ。この上に手押しカンナ盤を載せることとする。
こうすることにより使わない時は取り外しワークベンチは本来の使い方が出来ますし取り付け、取り外しもワンタッチです。
必然的にワークベンチの幅は約62cmほどなので天板は80cm×40cmとしました。
材はクラフト家が好んで使うMDFを使用することに。これからのこともあるので定尺板を購入しそれを切った。残りは置いておきます。
しかしこんな事をやっているもんだから不要在庫の山になることが・・
まあ頑張って不良在庫にならないことを願って。
電動カンナの穴開け

市販の手押しカンナ盤は鋸歯が水平に、削りたい材を上から押しつけるといった構造が主ですね。しかしトリトンをはじめ後から作る場合は作りやすさ?からカンナ面を垂直に取り付ける構造が主です。
私もその構造で電動カンナの取り受け穴をあけました。
一発でピッタリという技は持っていませんのでまず少し小さめの穴をジグソーで空け後は現物あわせでヤスリで削り出しました。
下の半丸の部分は回転する歯の部分です。
そうです。歯は天板より少し下まで回転しています。少し削り幅は減りますが綺麗にカンナがけできますし天板とカンナ面とに隙間を無いことで精度良くしかも安定して直角が取れます。
カンナの固定

私の電動カンナは東芝製で他メーカ製のように前に10mmの穴が空いていません。貫通していない穴が前後に空いています。
その穴に電線等の障害物が入っていないことを確認し6.3mmのドリルで貫通させました。その穴に寸胴の6mmの真鍮ボルトを通し蝶ネジで止め手持ちの部分にはスぺーサーを挟みます。
このスペースの製作も重要で
まず本体両端に付けたボルトで直角を取ります。その際取っ手の隙間より大きな木を用意し取っ手に合わせてヤスリ、ペーパー等で調整します。
こつは若干高めに作り最後に金具と10mmのボルトで固定します。
振動による緩み防止のためボルトにはすべてスプリングワッシャを噛ましています。
穴をピッタリと開けましたので両端のネジでカンナはガッチリ固定され取っ手部の固定は主に直角の固定です。
取っての中の木は電源スィッチのロック用です。ロックボタンは付いていませんでしたので。
直角面の取り方

調整はスコヤ、直角尺を駆使しやはりカットアンドトライです。
その際、後ろから強烈なライトを当てれば隙間が分りやすいです。
全体に直角が取れれば各ネジを固定します。
天板の底

2×6を接着剤とねじ釘でしっかり固定。ここをワークベンチで挟みます。
真ん中の箱は集塵箱で両端の材より若干小さく作っています。
何故収集箱かと言うと使った電動カンナの集塵口は変形の菱形の変わった形でホースとどのように繋ぐか悩みました。結局一旦集塵箱に集めそこから集塵装置に導く事に。これなら形を選びません。
ちょうど電動カンナの排出口の位置に合わせて穴を空けパイプを通しています。
箱は木材市で一山幾らで買ったファルカタ材のというバルサ材のような柔らかい木の薄板で作りました。

さんより提供して頂いた連動遅延コンセントでサイクロン集塵機と連動しています。
動作

装置の正面からは削っているところが見づらく又刃物がよく見えないので危険です。実際は身体を左側に置いて削っているところを見ながら使うのが使いやすいと分りました。右下の写真です。
なお、刃物は高速で回転していますので十分に注意を払ってください。
実際は治具を作ってそれを使用しています。青いのがそれです。
下の黒いホースは集塵用で集塵箱からサイクロンに行っています。
削り具合

左の写真のごとく直角は出ています。
下の写真は左が削る前で右が削った後です。
これも綺麗に面が出ています。




MDF(Medium Desity Fiberboard:中質繊維板)
間伐材などを繊維状にして熱圧で成型したボードで、材料が均質で反りなどの狂いの少ない硬質な木質素材です。

 
ファルカタ材
 木材ではなくマメ科の植物です。栽培できる植物でより、5年位で活用できる早成樹なので、ショートサイクルで活用でき、森林伐採による、環境破壊をクリアにしています。
マメ科植物特有の根癌菌による、空気窒素の固定作用により、痩せた土地を、肥沃に変える事ができます。
木自体は軽く堅いバルサ材のようで桐みたいな木です。



DIY ETCメニューへ ホームへ 2004.11.27作成 2004.12.2加筆





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