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■きっかけ
昔から突然といった生活に慣れ親しんできた。

最初の家もそうだった。職場で食後の散歩中「ああっここに家が建つのか。自分の家もいいなあ」
後先何も考えずに即契約。
その夜家に帰り母親に「家を買ったから私のお金いくらあるのか計算しておいて」
母親も母親だ「エッ 家買ったの」と一言。
子供心を心得た物ですぐさま計算してくれた。
しかし直感とは偉いもので、そこは20軒ほどの建売、私が契約した所は最初に売れたがキャンセル物件。
次の土日で3人ものお客が付いた物件。
おかげで売るときも即希望価格で売れました。
平日の昼休みで決断したことは間違いではなかった。

 2軒目も良く似たものだ。15年以上住み設備が痛み修理。ついでに手狭になってきたので増築しようかと言う話になり見積もりを依頼。
そんなおり、たまたまご近所でオープンハウス。見てびっくり。見たこともない豪華設備、ぴかぴかの内装、トイレが2m四方、玄関が20平米もある大きな間取り。それもそのはず、あるハウスメーカーが贅をかけ1年かけ建て、完成した時はバブルがはじけた後。
今時の家というものが分り増築を断念し住み替えに決定、それからは不動産巡りの毎日。色々見たり指し値を入れてみたが結局は回り回って半年後には最初みた家を買うことに。
 住んだ当初は野っ原と畑、竹藪が周囲に点在しての自然が一杯の所であった。現に飼っていた猫が蛇だの、野ネズミ、野鳥をくわえて朝玄関に成果を並べ驚かされたものだった。しかしJRで大阪駅まで9分の立地。大阪市に隣接した街である。ドーナツ現象で人口が減り続けている。こんな一等地、行政もデベロッパーもほっとくわけはない。
お決まりの再開発地域、あっという間に高層マンションが数十棟建ち並び自然どころではない。反対運動にも疲れ数年でいささかイヤになっていた時期である。

ということで今の家も突然である。きっかけはやはり散歩中見たオープンハウスである。
是がひにも引っ越そうとは思っていなかった。単に散歩中たまたまオープンハウスをやっていただけである。
其処は駅前にもかかわらず延喜式にも載った歴史ある神社の参道沿いである。庭から見える景色は神社の原生林とそれごしに見える都心の高層ビル群である。さらに広大な広さにに関わらずその価格のあまりの安さにびっくり。後日、分ったのは全体の相場が下がったのと土地の形が変形したのと接面が神社の参道だけで建て替えができないということで安かっただけのことだが。
この雰囲気が非常に気に入り急にこんな未来永劫まで自然を感じる広い土地が欲しくなっただけである。

家族も思いは一緒で後はひたすら希望をを叶える土地探しとなった訳である。
住んでいた家も角地という場所と、車2台がおける適当な広さ、2所帯でも住める家の大きさ、短期間しか住んでいなかったためまだピカピカであり設備の豪華さもあり売ろうと思ったときに値段によりけりだがすぐに売れた。

人様々なきっかけはあるだろうが、何事に置いてもきっかけは大事なことであることには変わりはない。
それとここ一発の決断である。不動産に関してはぐずぐず考える暇はない。
ただし少しでも?を感じるのあれば止める決断が必要である。妥協は後々の後悔が残るだけのことである。


■家とは
 家は生活する場所であり仕事をするための場所ではないということ。

家を単に入れ物と考え、それを科学的に考えでつくるとなれば、高気密、高断熱が理想的であることは間違いではないでしょう。省エネであり、室内も望みのままコントロールできるからです。

しかし考えてみてください。オフィスであればそこは仕事をするところであり合理的で機能を追求したもので良いわけですが家は生活を行いくつろぎ、癒されるところであるべきです。

あなた近代的なコンクリートのオフィスと木をふんだんに使った古民家、どちらが心を癒されますか。

ところが最近の家はどうでしょうか。見た目の美しさだけを追求したり、最新のテクノロジー結晶型の工業製品を並べまくった家が多いですね。果たしてこのような家で一生暮らせますか。奇麗さは3年も過ぎればくたびれ、工業製品は毎年、これでもかこれでもかと新商品が出ます。
もう若くはありません。多分この家が終の住処となるでしょう。
色々脳裏に昔の風景が思い浮かべます。 親も、私も転々と引越しをしました。その中で一番の印象は生まれ育った小さな粗末な家です。戦前の4軒長屋で当時から家は傾き、隙間風入り放題。しかも狭い。そんなところで親子6人仲良く生活。子供たちは薪を作りかんてき(七輪)でおかずの準備。 何事もスローな生活です。
また、そんな生活をしてみたくなりました。


■猫
 自分の世界を楽しむ天才です。その行動をみればなにが一番か良く知っています。
夜、床の間の板の上、そこの障子の間から入ってくる夜風に気持ちよく寝ます。クーラーおろか扇風機さえもあたるとすぐに逃げ出します。
この一番のお気に入りから動こうとはしません。一日中お気に入りにいるのも珍しくはありません。。
私も自然の風が好きです。夏どんなに汗をかいても少しの風が心を癒し幸せを感じさせてくれます。
この家は昔造られただけに夏は風通しが良くクーラー知らずです。蒸し暑い夏の夜であっても快い睡眠を与えてくれます。見た目の快適さよりも人工的な物は拒絶するのが一番ではないでしょうか。


■変わった家と呼ばれたい
 あなたはゴージャスな家、豪邸と呼ばれる家に住みたいと思いますか。
我が家は
変わった家だなぁ」「けったいな家」「風情のある家
こう呼ばれたい。
人生、好きに遊んで食べられるのは80歳までと考えます。
人と同んじ家、生活は楽しいですか。神様は生きるる生物の寿命に対してだけは平等です。
その限られた中で少しでも変わった事人生を歩みたいと思いませんか。
仕事では変わった人と言われると普通、良い印象を持たれません。
しかかしながらプライベートではどうでしょうか。私は一風変わった人が好きです。なんか人間らしさを感じます。

ということで家を人生の一部として考えてみると変わった家が好きです。


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 2003.3.2 制作  2003.3.20 加筆  2003.6.20 加筆 2003.9.11加筆  2003.11.30加筆  2004.1.30 加筆2004. 8.2加筆 

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